「万引きは悪いことだよ」と子供に教えたいけど!
と言っても
と返って来るのが分かってたので、ちょっと工夫して、私が過去にやった「万引きの体験談」を話してみました。
すると、
って食いついて来ました。
しめしめ(*^^*)。
興味あるみたいです。
この記事では、万引きのネタを使って親として子供に1番伝えたかったことをまとめてみました。
小学生の頃、度胸試しで万引きさせられた
男の子の世界には「度胸試し」みたいなものがあります。
ジャイアンみたいなリーダーが「みんな〜1個ずつ万引きして来ようぜ」と言えば やるしかなく、彼の一言には逆らえません。
逃げれば勇気の無い女の子扱いが待っていますから。
万引きなんてやりたくないけど、みんながヤルなら僕もしないといけない。
そんな空気の中、人生初の万引きをするハメになりました。
人生初の万引きにドキドキ
みんなで駄菓子屋へ行きました。お店の中には、おばあちゃんが1人だけ。
さぁ、度胸試しの始まりです。
(こんなこと、やりたくないのに)
ルールは簡単。
バレルことなく無事に盗めたヤツから店の外に出て行きます。
1人、2人と店の外へ出ていきます。
僕は ”まだ盗めていません”
また1人、店の外へ出て行くのを見るとアセります。
どうしよう?
どうしよう?
残りは数人だけ。
どうしよう?
時間だけが経って行きます。
そして、ついに、勇気を出しました。
目の前にあった10円のうまい棒をガッと握りしめ、店の外へ向かいました。
途中、うしろのおばあちゃんが
ちょっと待ちな!って声をかけて来るんじゃないかとドキドキしましたが•••
結局、声はかけられずに無事に外へ出られました。
「よーし、みんなクリアしたな!野球でもしよ〜ぜ」とジャイアンが言いましたが、僕は友達と遊ぶ気分じゃなかったので、うまい棒を握りしめたまま、まっすぐ家に帰りました。
万引きしたら心が苦しかった
目の前には”さっき盗んだ10円のうまい棒”があります。
いつも食べている大好きなオヤツだけど、食べる気になりません。
無事に度胸試しをクリアして”男の仲間入りをした”のに気分は最悪。
マジで最低な気分でした
次の日になっても心が苦しいままで。
心がギューッって締め付けられるように苦しい。
どうしたら良いだろう?と子供ながらに考えたけど分かりません。
どうしたら良いの? 苦しいよ~。
僕は、この苦しみから早く楽になりたかった。
親に話そうかな?と考えたけど、結局話しませんでした。
親に話したことが友達にバレて仲間外れにされるのが怖かったから•••
悩んだ結果、駄菓子屋のおばあちゃんに謝りに行くことにしました。
万引きを素直に謝ったら褒めてくれた
ビクビクしながら駄菓子屋へ行きました。
いつも通り、店の中には おばあちゃんが1人。
でも足が前に進みません。
謝りに来たはずなのに怖いんです!
親に連絡されるかも?
警察につれて行かれるかも?
怖くて、おばあちゃんの所まで行けません。
どれくらいの時間、その場でモジモジしていたのか分かりませんが、僕の様子がオカシイことに気付いたのでしょう。
おばあちゃんが「どうしたの?」と話しかけて来ました。
ドキッとして心臓がバクバクして、もっと怖くなりました。
店の外に逃げることも考えました。
でも逃げて家に帰っても、また苦しいだけなんですよね。
そんなのは”もうイヤだ”
僕は勇気を出したのか?ただ怖くて動けなかっただけなのか?は分かりませんが、ただ一言「ごめんなさい!」と口から出て来ました。涙も出て来ました。
おばあちゃんは泣いている僕の話を聞いてくれてホメてくれました。
「正直に話してくれてありがとう」と。
僕は「たった10円の万引き」で大事なことを学びました。
万引きも1回なら許してあげる
僕は自分の子供に「万引きしたら感想を聞かせてな」って言ってます。
今の時代は昔と違うかもしれませんが、当時の僕と同じように ”やりたくないけどしょうがなく”という状況があるかもしれません。
仲間外れやイジメは怖いですからね。
だから子供には「万引きも1回はやって良いよ」と言ってます。
そして、万引きした時に子供がどう感じたか?という心を大事にしてあげたいと思っています。
悪いことをしたら、人にはバレなくても自分の心は知っている
悪いことをしても、バレなきゃいいや!ラッキー!みたいな考えの子供になって欲しくありません。
私は”10円のうまい棒” 万引き事件のおかげで「バレてないけど、知ってる自分の心は苦しい」という事に気付きました。
いやぁ〜マジで苦しかったです。
この経験のおかげで ”悪いことはしない子”に育ちました。
大人になった今でも悪いこと、やましいことは一切しません。
変な話、万引きして良かったとも言えるほど、貴重な経験をしました。
(※ 万引きを勧めているわけではありません)
まとめ:子供には心が苦しくならないように生きて欲しい
悪いことをしちゃイケない!と当たり前のことを言うよりも「自分の心を大事にしてあげよう」ということを知って欲しかったので、子供にこの話をしました。
親は子供の味方だけど、世界で一番の本当の味方は「自分自身の心」だと思っています。
子供の人生が、どんな人生になるのかは分かりませんが、心穏やかに幸せに生きて欲しいという思いを込めて、子供の心に寄り添ってあげる親でありたいです。
パパはオマエの味方だぞ!ってね。