「夜中の2時、お墓の前で泣いていました」
私がうつ病になった時の最大のエピソードです。
異常な状態でした。
「うつ病」
よく聞く言葉ですが、本当にヤバい状態です。
ツラくて、苦しくて、いつも最悪な事を考えてしまう精神状態で!
周りの人から「大丈夫よ」「前を向いて行こう」など励ましの言葉をもらても素直に受け取れず!
「甘えるな!」「誰だって嫌なことはあるよ!しっかりしろよ!」みたいに [甘えてるダメなヤツ] と思われているんじゃないか?
と考えて、さらに落ち込み、生きる自信を失って行く日々。
そんな状態の「うつ」を乗り越えた今だからこそ感じる事を、お伝えして行きます。
異常な精神状態
夜中の2時、お墓の前で泣いていました。
外灯も無い真っ暗な中で、1時間くらいは居たと思います。
はっきりとした時間は分かりませんが、涙が枯れるほど泣きました。
普通は泣くとスッキリしますが、うつ病になると少しもスッキリしません。
根本的に何かが違います!
だって、夜中にお墓の行くこと自体、おかしいですもん!
そうやって、ひとしきり泣いた後、トボトボと家へ向かって歩いていると、母が心配して道路に立っていました。
今でも、当時の事を話すことがあります。
「あんたが何かおかしいのは分かってたけど、真っ暗なお墓から歩いて来るのを見た時は、本当に怖くなったよ!」と言います。
「立ち直ってくれて良かったよ!」と、ちょっと泣きそうな顔で言われるたびに、いつも思います。
「おふくろ、ごめんな!心配かけて」
うつ病を克服した今となっては「ネタ」として話せますけど、当時は本当にツラかったです。
うつ病になり、泣いてばかりの日々
約3か月で10kgほど痩せました。
胸が苦しくて、ご飯が食べれない
胸が苦しくて、夜、眠れない
胸が苦しくて、苦しくて・・・・
まるで、心臓が 2個 有るような感じで!
鼓動が速く!
「ドクンドクン」と音も大きく!
誰かに心臓をギュ~ッと締め付けられているように苦しく!
助けて!
苦しい!
起きている間ずっと、そんな感覚でした。
いつも泣いていました。
家に居る時は仏壇の前で泣いて!
お墓の前でも泣いて!
仕事中も一人になると泣いて!
車で移動中も泣いて!
とにかく泣いてばっかりいました。
そもそも、なんでこうなってしまったのか?
理由は、子供と会えなくなったからです。
子供とは、たまにしか会えなかったのですが、それでも子供との触れ合いは、私にとって「生きがい」の一つでした。
その生き甲斐が失われた時です!
ピシッ!
心の中から音がしました
なにかが壊れました
それからです。
うつ病になってしまったのは!
※ 子供と会えなくなった経緯と、その後の家庭裁判所の話は、後ほど別記事で紹介して行きます。
「うつ病」の知り合いが自殺
私が「うつ病」を乗り越えた後(まだ心の状態は弱っているけど、前を向いて行こうとしている状態でした)、一人の方と巡り会いました。
今思えば「類は友を呼ぶ」という事なんだな!と思います。
その方は重度のうつを患って2年にも及ぶ入院生活の後、退院して社会復帰を目指している方でした。
見た感じは普通なのですが、いつも薬を服用していて、時には服用しすぎて「ラリっている状態」になったりもするので、気を付けるように促すのですが、薬の量は減りませんでした。
「大丈夫だよ~! 入院していた時と比べたら、かなり良くなったからさ~!」と言った時の笑顔は忘れられません。
満面の笑顔でしたけど、どこか危ういというか繊細なガラス細工のようでした。
自殺
私も「うつ」で苦しんでいる時に何度も考えることはありました。
でも行動には移しませんでした。
ですが、その方は「自殺」という道を選んでしまいました。
楽になりたいと思ったのか?
はたまた「薬の飲みすぎ」で自分の意志では無く自殺してしまったのか?
今となっては、もう話せないので分かりません。
うつ病
健全な方には理解しがたい病気かもしれません。
「甘えるな!」と思うかもしれません。
たしかに心が弱いせいで甘えているのかもしれません。
でも一つ言えるのは、うつ病は「最悪な事態も引き起こす」危険な状態だという事です。
昨日まで会って話していた人との永遠の別れが「うつ病」なんかのせいで!
「うつ」の人との接し方・治し方
私は専門的な知識はありませんので、ここでは実体験を通して感じた「私を救ってくれた一番大事なこと」を書いてみます。
ネット上にはたくさんの情報が載っています。
いろんな物に目を通しながら「なるほど! たしかに!」と思います。
どれもが大事なことで、すべて「うつ」の人にとって有難いことです。
そのすべてに共通しているのは「うつを克服して欲しいという愛」から成り立っている!という事です。
なかでも一番大事なことは「その人が存在していることだけで嬉しい!」という本当に大きな愛情の塊を相手に伝えてあげることです。
私は、親、兄弟、親友から「本当に心からの励まし」をもらいました。
頑張らなくても良い
無理しなくても良い
早く立ち直らなくても良い
私はあなたの味方だから!
「本当に心から発してくれている!」と思える優しい言葉を、ずっとかけ続けてくれました。
大丈夫!
一人じゃ無いんだから!
いつでも頼っておいで!
私の事を本気で思ってくれる人が居る!
そう思えることで少しづつ心の中に変化が現れて来ました。
「この人の為に、今はまだ無理だけど、少しでも早く元の自分に戻れたら・・・」
少しづつですが、本当に少しづつですが、この人たちの為に良くなりたい!と思えるようになって行きました。
それから時間はかかりましたけど、私は立ち直ることが出来ました。
本当に、親、兄弟、親友から愛情をもらったおかげです。
もし、一人ぼっちだと感じていたら、自殺の道を選択していたかもしれません。
立ち直ったところで「またツラい事が待っているんでしょ?」
それなら・・・
きっと逃げる選択をしていたと思います。
「立ち直ろう」とは思っていないかもしれません。
でも私は、立ち直ることが出来ました。
「こんな私でも生きてて良いんだ!」
そう思えることで、正常な道に戻って来れたのだ!と思います。
うつの人と接する時に大事なのは「大きな愛」です。
小手先のテクニックなどでは無く、「その人が存在していることだけで嬉しい!」という、根本的な大きな愛情を伝えてあげることが一番効果が有ると思います。
うつ病を乗り越えて思うこと
振り返ってみて思うことは2つあります。
1、「うつ病」が過去最高ダントツNO.1でツラい!
私は過去に、離婚、ガン、自己破産、ホームレス、食中毒、骨折、ヘルニアなど、いろいろとキツイ経験をして来ましたが、「うつ病」が一番ツラかったです。
自殺したい気持ちも分かります。
そんな「うつ病」から立ち直れたのは、親、兄弟、親友のおかげでした。
言葉にすると当たり障りの無い事のように感じますが、本当に、身近に居る人に助けられました。
いつも、そばに居てくれる人に、本当に感謝です。
2、「うつ病」の出来事が、私に変化を与えてくれた!
「うつ病」を克服してから4年間で、本を400冊は読みました。
本棚にズラリと並んでいます。
(いくらお金を使ったのか考えると恐ろしいですが!)
「心の持ち方や、生きること!」などの、心理学や自己啓発の本をむさぼるように読みました。
何かのヒントが欲しかったのでしょう。
とにかく本を読み続けました。
世間では「本をたくさん読んだ方が良い!」と聞いていましたが、昔はマンガしか読んでいませんでした。
それが、まさか「うつ病」がキッカケで本を読むようになるとは思っても居ませんでした。
漫画人生から、本を年間100冊読む人に変身です!
本を読むことで今まで知らなかった多くの知識を学べるので、「たまに落ち込んだりした時でも、簡単に立ち直ることが出来るようになった!」という事が、私の中で一番の効果でした。
メンタル強化の為に本を読む!
効果が有ると思いますので、「心が弱いな~」と思う方には、ぜひ本を読むことをオススメします。
以上、2つの大事なことに気付きました。
今更ですが、この2つの事って、とっても大事なことですよね!
でも今までは、この大事なことに気付いて居なかったわけで!
つまり、すべては「うつ病のおかげ!」ってことなんですよね!
あの最悪な出来事のおかげで、乗り越えたおかげで、少しかもしれないけど、自分は成長出来た!
今は、そう感じています。
ツラく苦しい事の先にこそ、成長が待っている
今、ハッキリと言えます。
「ツラく苦しい事の先にこそ、成長が待っている」と。
あなたも過去に、大変なことを経験して来たことでしょう。
これから先も、そんなことは無いほうが良いのですが、ツラい事、苦しい事は起こるでしょう。
でも、その出来事は、きっと、あなたにとっての、人生のターニングポイントになります!
大丈夫です!
こんなクズの私でも成長出来たのですから!
大丈夫です!
これから先の未来に、どんな事が待っているのかは分かりませんが、きっと大丈夫だと信じて!
うつ病を乗り越えた自信を胸に、前を向いて今日を生きて行きます。
この記事が、今「うつ」で悩んでいる人のお役に立てることを願って。
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